Alberto Salazar’s attention to detail
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元マラソン世界記録保持者である彼はインタビューに答えてくれることになりました。しかし、時計は22時になろうとしています。

「心配はいらない。私は20年ものあいだ休みを取っていなかったんだから」 

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今回、アルベルト・サラザールはU15のシュロップシャー郡3000メートルチャンピオンであるジェイミー・ウォードを調整するために来ていました。彼の走りをしばらく観察した後、サラザールはウォードを呼び、左ひじの動きに関してアドバイスを行いました。この生体力学的な調整からも、サラザールが人間の細部にこだわっていることは明らかです。

「今日、競争はより激しさを増しています。行なうべきことは、賢くトレーニングを行い、スポーツ科学を利用すること、それだけです。もし科学と医学、その両方を利用することができる環境にあって、かつそれを利用していない人がいるとするならそれはとても愚かなことです」
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「軍隊のようなものなのです。私の"兵士"達は、かつての大戦の時のような厳しい訓練に励んでいます。ただ、違うのは、科学の恩恵を受けることができるということです」

我々はモハメド・ファラーについて具体的に尋ねてみました。
「彼は常に微調整されています。血液検査は年に5~6回、加えてイギリス陸連のパフォーマンス・ディレクターが3~4回検査を行っているのです」

また、彼はプロジェクトの成功に目を細めます。
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「2007年、カラ・ガウチャーが世界選手権で銅メダルを獲得しました。続いて2011年にマシュー・セントロウィッツが銅メダルを。彼はモスクワで銀メダルも獲得しました。そして、ゲーレン・ラップのファラーに続く銀メダル獲得。そして、忘れてはならないのは、そのレースにはデイゼン・リツェンハイン、マシュー・テゲンカンプという、全部で3人のアメリカ人がいたことでしょう」

コーチング哲学
彼は、オレゴン・プロジェクトのコーチング哲学についても語ってくれました。そこでは、過去の失敗から学ぶことが強調されています。
「私の考えでは、選手であった時におかした過ちを繰り返してはいけないのです」

彼のコーチとしてのモチベーションはどこにあるのでしょうか。
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「私は選手たちを愛しています。彼らが彼ら自身の目標を達成するのを見るのがとても楽しいのです。ファラーの2012年の金メダルも、私ではなく彼自身の成果です。」

また、彼自身最悪の批評家としての側面を持っていることも認めました。
「もし5人の選手を受け持っていたとして、例え一人でも上手くいかなかったなら、私は自分自身を責めるでしょう」

そして、彼自身の過去の過ちについても認めました。

「私の最大の過ちは、1年中トレーニングに励み続け、休みを取らなかったことでした。」 
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「ヨーロッパリーグを転戦していた時、たしか9月5日に全てのレースを終えたのです。しかし私は移動のために2日間のオフを取っただけで、すぐに週120マイルを走りはじめていました。」 

「そして今、私はコーチとして5000mを12分55秒で走る選手のトレーニングの強度と量がどれほどのものになるかを知っています。この強度と量を1年間維持し続けることは不可能なのです」

「コーチとして休むことの重要性を過剰に評価することはしませんが、ファラーは今シーズン終了後5~6週間のオフに入る予定です」

クロスカントリー
1982年の世界XC選手権でメダルを獲得したサラザールはその当時を思い出します。
「私はクロスカントリーがとても好きでした。全てのスポーツの中で最も好きなものの一つでした」 

「現在、陸上競技は高校生でもっとも人気のあるスポーツです。ポートランドにある私の地元の学校では、1200人の子どものうち300人がクロスカントリーを行っています」
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「クロスカントリーは選手を育てるうえで素晴らしい恩恵を与えてくれます。しかし、ファラーやゲーレンをクロスカントリーに参加させることはありません。理由としては、彼らはすでにクロスカントリーから得られるであろう恩恵を既に手に入れる必要のないレベルに到達しているし、何より彼らが怪我をしてしまうことの方が恐ろしいからです」 

中長距離の将来
サラザールは話します。
「ケニアの支配は、彼らの経済が変化しない限りこれからも続くでしょう」
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また、マラソンのサブ2時間は可能かという質問にも答えてくれました。
「それは、現時点でトレーニングに革新的な何かが発生することが必要となるでしょう」 

「もちろん(ウサイン・ボルトのような)怪物のような選手が現れる可能性は否定しません。しかし、現在ハーフマラソンで60分を切ることのできる選手が一握りであることを考えると、まだまだ先の話になると思っています」

今、彼は陸上競技に活かすべく軍隊に学びます。
「軍隊に学び、それを陸上競技に浸透させるのです。シールズを見ると、彼らは肉体的な回復だけでなく、精神的、心理的な回復の面でも進歩を遂げているのです。」

http://www.athleticsweekly.com/featured/alberto-salazars-attention-detail-12762/