世界の中長距離

「世界の中長距離を語ろう」のまとめです。 有用な情報を抜き出して載せていきます。

カテゴリ: アルベルト・サラザール

Alberto Salazar talks after the 2016 US Olympic Marathon Trials

・リオ五輪で、ゲーレン・ラップは10000mとマラソン2種目での出場を目標とする。
・5000mとマラソンを比較分析し、マラソンを選んだ。
・(10000mとマラソンのどちらに焦点を当てているのかという質問に対し) 「両方だ」
・1マイル4分52秒ペース(3:01/km)で行った20マイルのテンポランで、ゲーレンの心拍数が150を上回ることはなかった。
・私は彼がいつか2時間05分台の選手になると思っている。

http://www.letsrun.com/news/2016/02/americas-next-great-marathoner-arrives-galen-rupp-dominates-olympic-trials-debut-meb-keflezighi-jared-ward-grab-final-two-spots-team-usa/

Alberto Salazar’s attention to detail
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元マラソン世界記録保持者である彼はインタビューに答えてくれることになりました。しかし、時計は22時になろうとしています。

「心配はいらない。私は20年ものあいだ休みを取っていなかったんだから」 

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Coach Alberto Salazar was at a workshop in Birmingham recently and his views
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オレゴン・プロジェクトのアルベルト・サラザールのトレーニング理論に関する記事が新たに見つかったので、要点のみをまとめておきたいと思います。

・レース後のトレーニングに関して。通常インターバル・トレーニングでは、距離で言うと12~14kを走る。しかし、特に夏のサーキットレース中にはレースが1週間間隔であることもあり、レース後の休息+トレーニングセッション+その回復を行っている時間はないことが多い。そのため、レース後にトレーニングを行うことで、トレーニング効果を取得しつつ、回復の時間を得ることができる。このトレーニングは、短い感覚のレースの中でトレーニングを確保しつつ、回復も確保するための方法である。
・モハメド・ファラーのオレゴン・プロジェクト参加は、ゲーレン・ラップを成長させた。ファラーの参加は米長距離トップ選手を育成するために必要な戦略であった。
・2人は非常に親しい友人でもあるが、トレーニングで無意識にお互いがお互いを倒そうとしていることは非常にいいことである。
・ファラーがナイキに切り換え、
オレゴン・プロジェクトに参加した時、サラザールは彼にマラソンを走ることを求めていなかった。そして、同意もしていない。マラソンでは何が起こるかわからないことを知っているからだ。
・ファラーは2016年リオ五輪を見据えている。(10000m、マラソンの2冠にも言及)
・サラザールが現役選手であった時、週間走行距離は80~90マイルが主流であった。しかし、現在では120マイルは最低必要である。その事は受け入れなければならない。
・ファラーがマラソンのために走った最長距離は28マイル。24マイル走(6:00/mile)も2回行った。


http://www.athleticsweekly.com/featured/workshop-alberto-salazar-12681/

Salazar SFX

ずいぶん遅い紹介となってしまいましたが、今年の室内シーズンの時の動画です。


既に観た方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に言えば、オレゴン・プロジェクトのアルベルト・サラザールが試合中やその前後にどのような指示を出しているのかをまとめた動画なのですが、サラザールのキャラクターというか、それに近いものが如実に表れている動画でもあります。

指示の内容やトラブルなども興味深いですが、彼の熱の入れようは持病に響かないのか心配になってしまいますね。

http://www.flotrack.org/coverage/250915-BU-John-Thomas-Terrier-Invitational-2014/video/730799-Salazar-SFX#.U7-SFpR_tp4

UK 800m champion has started to tweak his technique following advice from Alberto Salazar
Michael+Rimmer+Sainsbury+British+Championships+KfV42BLUi43l
先週末、全英選手権800mにおいて勝利を手にしたマイケル・リマーですが、レース後に今回の勝利の要因について説明しています。

それによると、オレゴン州ポートランドでトレーニングを積んでいた際に、彼の走りを見ていたアルベルト・サラザールから、モハメド・ファラーのランニング・フォームを修正した時と同じアドバイスを受けていたことが分かりました。具体的な内容としては、300mインターバルを、今まで39秒で行っていたものから36秒に変更したとのこと。それにより、彼のランニング・フォームの問題点であった蹴り上げすぎてしまう癖を、より効率的な動きへと変えることを可能にしたようです。

「私は非常に速いスピードでトレーニングを行っているよ。今までのトレーニングとは違う、ほとんどレースと同じような疲労感を得られるものです」
しかし、シーズン中にフォームの修正を行うのは危険すぎると判断したため、彼はまだ本格的なフォームの修正には移ってはいないようです。

http://www.athleticsweekly.com/featured/shake-style-michael-rimmer-5089/

※サラザールはフォーム改善を、トレーニングのペースを速めることによっても行うようですね。確かに、スピードを上げることでフォームから無駄な部分が取り除かれるのは感覚的に分かりますね。SSC向上か、オーバーストライドの改善か・・・とにかく、非常に速いペースでそれを繰り返し行うことで、より洗練されたフォームを定着させていくのでしょうか。ただ今の僕の知識ではイマイチ科学的に説明できないようです。
感覚的には理解できても、それを論理的に説明できないのが残念ですが、非常に面白い情報だと思います。

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