世界の中長距離

「世界の中長距離を語ろう」のまとめです。 有用な情報を抜き出して載せていきます。

カテゴリ: USAの選手・話題

David Torrence is Dead: RIP
DavidTorrence
本日、アメリカ、ペルーを代表する中距離選手の1人であるデイビット・トレーレンスが死去したことが分かりました。トレーニングを行っていたアリゾナ州スコッツデールのプールで、遺体で発見されたとのことです。31歳でした。トーレンスは現室内1000mのアメリカ記録保持者であり、リオ五輪前にペルー国籍を獲得するなどして話題となりました。

私個人の感想ですが、世界の数々の中距離選手の中でもフォームが非常に整った選手のひとりだったと思います。最近あまり上がりませんが、FlotrackのWOWシリーズで、マンザーノやトレニエレ・モーザーらとトレーニングしていたもの、雨の中800mインターバルをするものが、その整いかつ筋力的な軽さを魅せるフォームと相まって非常に印象深く残っていて、トーレンスを意識した最初の機会だったように思います。その後も、ずっと主戦場としていた1500mの多くの好レースに登場する割には、肝心なところで結果を残せず、と思いきやロードのマイルで勝ったりする彼を、インタビューなどで見てとれた明るい性格と相まって、どんなレースでも目の片隅には置いていました。

もう一つ印象深いのは、かつてロペス・ロモングが、5000mで周回を間違えて残り2周でスパートをかけたレースがありましたが、そのレースが、1500mから活路を見出そうとしたトーレンスの5000mデビュー戦だった記憶があります。個人的には非常にコミカルなレースとなってしまったと思っているのですが、その中で最も被害を被ったのはトーレンスでした。結果好記録だったと思いますが、疲れていたのか残り700m地点ほどでは首が傾いており、首をかしげているように見えて、間違えて爆走するロモングとその後ろで首をかしげながら追いかけるトーレンスという構図に笑ってしまった記憶があります。災難に巻き込まれながらも、なかなか結果を残せていなかった彼だからこそ、1000mでナショナルレコードを破ったときは、私も非常にうれしかったですね。

他にも、ナイキからHOKA ONE ONEにスポンサーを変えたり、ペルー国籍に変えたり色々ありました。ついこの間、レースで見たと思っていましたが、まさか今日このようなニュースを聞くことになるとは思いませんでした。

非常に残念です。悲しい限り。
早すぎだと思うのが率直な思いです。
ご冥福を祈ります。

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http://www.azfamily.com/story/36236127/olympic-runner-found-dead-in-scottsdale-condo-complex-swimming-pool

In a fight to the finish @korirlennyman of @Nike is the U.S. Men's 10K Champion

先ほど終了したUSATF10kにおいて、男子はレオナルド・コリルが28分16秒、女子はAliphine Tuliamukが32分49秒で優勝を果たしました。注目のShadrack Kipchirchirは2位、バーナード・ラガトは5位に入賞しています。女子部門では、Johdan Hasayが3位入賞を果たしています。

https://twitter.com/usatf

Star-studded fields ready to celebrate the Fourth of July at the USATF 10 km Championships
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7月4日に開催されるUSATF10kに、バーナード・ラガト、アブディ・アブディラマンをはじめ、今年の全米選手権10000mで2位と3位に入賞しているShadrack Kipchirchirと、レオナルド・コリルも出場する予定となっており、その顔ぶれからもレースの結果が気になるところです。

ラガトは昨年のリオ五輪以降、トラックから退いたものの、未だにその競技力は健在です。ナイキのブレイキング2:00プロジェクトでは見事ペーサーを務め切り、また5月のグレート・マンチェスター・ランでも28:13でデイゼン・リツェンハインに次ぐ2位に入っており、優勝候補であることは間違いないでしょう。一方で、全米選手権直後ながらも10000m入賞の2人も見逃すことはできません。他にも、クリス・デリックらの参加も発表されており、非常に楽しめるレースとなりそうです。

http://www.usatf.org/News/Star-studded-fields-ready-to-celebrate-the-Fourth-.aspx

Full Results Track Trown Summer Series Portland
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41-Year Old Bernard Lagat Wins Crazy Men’s 5000 at 2016 US Olympic Trials Men’s 5000

先ほど行われた全米選手権男子5000mにおいて、バーナード・ラガトが13分35秒50で悲願の優勝を成し遂げたことが分かりました。

5度目の五輪を決めたラガトは、ラストラップを52秒台という、41歳とは思えない驚異のスパートで勝利をつかみ取りました。近年はラスト勝負で競り負け、以前のようなスパートは見られなくなっていたかに思えましたが、今日のそれは明らかに以前の彼の切れ味そのものでした。五輪での健闘を楽しみに待ちたいですね。

【Result!】
1 Bernard Lagat 13:35.50
2 Hassan Mead 13:35.70
3 Paul Chelimo 13:35.92


http://www.letsrun.com/news/2016/07/41-year-old-bernard-lagat-wins-crazy-mens-5000-2016-us-olympic-trials-mens-5000-african-born-runners-go-1-2-3/

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