世界の中長距離

「世界の中長距離を語ろう」のまとめです。 有用な情報を抜き出して載せていきます。

2017 Great North Run Results
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The Olympic marathon silver medallist makes his debut at the event against three-time winner Mo Farah
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今週末行われるグレート・ノース・ランでは、非常に白熱した争いが見られそうです。

まず、最も注目を集めるのは、前回優勝者であるモハメド・ファラーです。今季トラックからの引退を宣言し、来季からはマラソンへ移行を明言している彼ですが、どのようなレースを見せてくれるのか、マラソンを見据えた挑戦となるでしょう。

挑戦者としては、昨年もこのレースで激しい争いを繰り広げたアメリカのデイゼン・リツェンハインも出場します。元からこの距離は得意とする彼ですから、今回も持ち味を活かしたロングスパートで、高速レースを見せてくれることでしょう。また、同じくアメリカからは、42歳となったバーナード・ラガトも出場します。60分台を目標としており、トラックを去った今でも高い競技力を維持するベテランからも目が離せません。他にも、ニュージーランドのロバートソン兄弟や、エチオピアのリオ五輪マラソン銀メダリストのフェイサ・リレサも出場するなど、書き尽くせないほどの面子が集まっています。

女子部門でも、ヴィヴィアン・チョルイヨット VS メアリー・ケイタニーが実現するなど、今回は毎年恒例ながら、いつも以上にレベルの高い争いとなる予感です。

http://www.athleticsweekly.com/news/feyisa-lilesa-added-great-north-run-68599

Galen Rupp Edges Leonard Korir for 2017 USA 20km Title at Faxon Law New Haven Road Race
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本日行われた2017年全米20k選手権において、ナイキ・オレゴン・プロジェクト所属のゲーレン・ラップと、ジョーダン・ハッセイがそれぞれ優勝したことが分かりました。

ハッセイについては後続に1分以上の差をつける快勝ぶりでしたが、ラップは約1秒の僅差での勝負を制することになりました。男子は前半30分40秒ー後半28分24秒のネガティブスプリットでのレースとなりました。優勝したラップは、今後ハーフマラソンの出場を経て、シカゴマラソンへと臨むこととなります。

【Result】
Men
1.Galen Rupp 59:04
2.Leonard Korir 59:05
3.Sam Chelanga 59:16

Women
1.Jordan Hasay 1:06:35
2.Aliphine Tuliamuk 1:07:49
3.Sara Hall 1:07:23


http://www.letsrun.com/news/2017/09/galen-rupp-edges-leonard-korir-2017-usa-20km-title-faxon-law-new-haven-road-race-video/

BRUSSELS Diamond League
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DL最終戦であるブリュッセル大会が9月1日に行われます。

男子800mには、ポーランド勢のアダム・クチョット、マーチン・レヴァンドフスキをはじめ、アスベル・キプロプらケニア勢、それに加えてボツワナのナイジェル・アモスと、粒ぞろいなレースとなっています。男子3000mSCには、ケニアの強豪コンセスラス・キプルト、ジャイラス・ビレチも注目ですが、今季WLで、モナコDLで惜しくも北米新と7分台を逃したエヴァン・イェーガーにも注目です。世界選手権では金メダルこそ逃しましたし、今季のピークは過ぎている可能性が高いですが、もしかしたら好記録が見られるかもしれません。女子1500mにも、ORGPJ所属のシファン・ハッサンら注目選手が多数出場予定です。

https://brussels.diamondleague.com/en/program-results/program-diamond-league/

David Torrence is Dead: RIP
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本日、アメリカ、ペルーを代表する中距離選手の1人であるデイビット・トレーレンスが死去したことが分かりました。トレーニングを行っていたアリゾナ州スコッツデールのプールで、遺体で発見されたとのことです。31歳でした。トーレンスは現室内1000mのアメリカ記録保持者であり、リオ五輪前にペルー国籍を獲得するなどして話題となりました。

私個人の感想ですが、世界の数々の中距離選手の中でもフォームが非常に整った選手のひとりだったと思います。最近あまり上がりませんが、FlotrackのWOWシリーズで、マンザーノやトレニエレ・モーザーらとトレーニングしていたもの、雨の中800mインターバルをするものが、その整いかつ筋力的な軽さを魅せるフォームと相まって非常に印象深く残っていて、トーレンスを意識した最初の機会だったように思います。その後も、ずっと主戦場としていた1500mの多くの好レースに登場する割には、肝心なところで結果を残せず、と思いきやロードのマイルで勝ったりする彼を、インタビューなどで見てとれた明るい性格と相まって、どんなレースでも目の片隅には置いていました。

もう一つ印象深いのは、かつてロペス・ロモングが、5000mで周回を間違えて残り2周でスパートをかけたレースがありましたが、そのレースが、1500mから活路を見出そうとしたトーレンスの5000mデビュー戦だった記憶があります。個人的には非常にコミカルなレースとなってしまったと思っているのですが、その中で最も被害を被ったのはトーレンスでした。結果好記録だったと思いますが、疲れていたのか残り700m地点ほどでは首が傾いており、首をかしげているように見えて、間違えて爆走するロモングとその後ろで首をかしげながら追いかけるトーレンスという構図に笑ってしまった記憶があります。災難に巻き込まれながらも、なかなか結果を残せていなかった彼だからこそ、1000mでナショナルレコードを破ったときは、私も非常にうれしかったですね。

他にも、ナイキからHOKA ONE ONEにスポンサーを変えたり、ペルー国籍に変えたり色々ありました。ついこの間、レースで見たと思っていましたが、まさか今日このようなニュースを聞くことになるとは思いませんでした。

非常に残念です。悲しい限り。
早すぎだと思うのが率直な思いです。
ご冥福を祈ります。

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http://www.azfamily.com/story/36236127/olympic-runner-found-dead-in-scottsdale-condo-complex-swimming-pool

Mo Farah is the 10000m world champion!
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先ほど終了したロンドン世界陸上競技選手権男子10000mにおいて、モハメド・ファラーが、26分49秒53で、見事大会連覇を達成しました。

レースは、ケニア、ウガンダ、エチオピア勢が終始引っ張る形となり、一周ほぼ66~63秒での推移となりました。残り800mでファラーが前に出て、600mから仕掛け始めるファラーのいつもの展開で、ラスト1周を56秒で締めくくる盤石のレース展開でした。

中盤も動き自体は悪くなく、先頭に惑わされずに一貫して集団中盤を維持し続けるなど、レース巧者ぶりが光るレースだったとも言えます。ラスト400mは、高速レースだけに仕方ないかもしれませんが、56秒です。残りの5000mでも2冠&連覇が期待されますが、スピードという面でどれだけの現状がファラーにあるのかが個人的に気になる所であり、期待できるところです。

※画像はBritish Athleticsより

David Rudisha out World Championships team
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今週末から始まる世界選手権、男子800mで優勝候補のひとりと目されていたケニアのデイビット・ルディシャが、先週土曜日に大腿四頭筋の怪我を発症したことが分かりました。これにより、彼は世界選手権には出場しないことになります。
ケニア中距離コーチのベナード・オウマは以下のように述べています。

「我々にできることは何もない。ただ、彼が回復することを待つだけだ」
なお、エントリーは締め切られており、ルディシャの代わりに他の選手が出場することはありません。

http://www.nation.co.ke/sports/athletics/Rudisha-pulls-out-of-World-Championships-team/1100-4039772-3j5e1pz/index.html

Rudisha eyes sweet return to London for Worlds
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800m世界記録保持者であるケニアのデイビット・レクタ・ルディシャは、自身の持つ世界記録を樹立した地に舞い戻り、勝利を得られることを確信しています。
「トレーニングは非常にうまくいっており、最終的な準備に入りました。持久力、スピードなどのすべてのトレーニングにおいてバランスよく取り組んできたのです。」
リオ五輪でも金メダルを獲得しているルディシャは自信をのぞかせてはいますが、今季全てがうまくいっていたわけではありません。SBは1分44秒台に留まっているだけでなく、全出場レースでも一勝しかできていません。

28歳となったルディシャは、同時に衰えがあることも感じているようです。
「シニアアスリートとして、時間が少ないことは分かっています。若手が台頭しており、その全てを歓迎します。来るべき時に、彼らにバトンを渡す準備はできていますが、まだ私はレースに集中しています。」
彼が世界選手権でどのようなレースを見せてくれるのか、注目です。

https://citizentv.co.ke/sports/rudisha-eyes-sweet-return-to-london-for-worlds-171539/

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