１．映像から見るインゲブリグトセン兄弟のトレーニング














２．記事から読み解くインゲブリグトセン兄弟の秘密
〇Sciencenorway
・血中乳酸濃度をトレーニング中、常にモニターしている。
・週走行距離は140～160km。
・走行距離の23～25％は乳酸性閾値前後のペースで行われている。つまり、週40km前後を乳酸性閾値前後のペースで走っている。

https://sciencenorway.no/running-sports-sports-science/what-is-the-secret-to-the-ingebrigtsen-brothers-success/1571037

〇Built for Athletes
★トレーニング内容が高度に制御
・定期的に、1日に2回のインターバル・セッションを行う。例えば、冬期には、ほぼ毎週火曜日と木曜日に、午前：5×6分、午後：25×400を行っている。
・1日2回のインターバル・セッションを怪我無く行うことができるのは、トレーニング内容を高度に制御しているため。血中乳酸濃度が1リットルあたり4ミリモルを超えないようにしている。
・これは、マリウス・バッケンのトレーニング哲学に沿ったものであり、この強度（血中乳酸濃度が1リットルあたり4ミリモル）を超えたトレーニングによる好気性向上への利点はほとんどないと考えている。
・心拍も常にモニターしており、イージーペースでのジョグ中に心拍が低い場合、坂を上ることで知られている。これにより、他のアスリートより高強度のトレーニングが5～10％多くなっている。

★神経筋の発達を重視
・ランニングエコノミー向上のために、神経筋の発達に重点を置いている。
・そのためにウェイトリフティングなど、筋力トレーニングを行っている。
・毎週土曜日、ジムでのトレーニングはヒル・セッションで完了する。通常20×200mを行う。

★レースペースでのインターバル
・レース前は、トレーニングの全体量が減少する。
・ヒル・セッションは1500mペースでの300mインターバルに置き換えられる。
・レース前数日で速いストライドを行い、筋肉の緊張を高め、動員できる筋繊維の数を増やす。

https://builtforathletes.com/blogs/news/the-unconventional-training-of-the-ingebrigtsen-brothers

〇SWEAT ELITE　※レース2週前のトレーニングに関して
・11～12回のトレーニング・セッションを行う。
・週に2回、高強度のトレーニングを行う。これは、レナト・カノーヴァのスペシャル・ブロックと類似しているが、はるかに量が少ない。
午前：4～5×6分を乳酸性閾値ペースで (1-2mins rest)。兄弟は、2:55-3:00/kmで行っている。
午後：20×400m (30-60sec rest) もしくは、8～10×1 km (1min rest) を乳酸性閾値ペースで。